「神戸の ガレージハウス 3」

この ガレージハウス の特徴
・クルマ1台とバイク2台を格納できるガレージ、バイクのリフトを使い整備も可能(リフトは見学時には設置前)
・吹抜けのある階段室からガレージの愛車が眺められる
・視線のヌケがよく、広く感じられられる建築家による設計プラン

神戸市の高架線路近く、20坪に満たない限られた敷地。そこに「家族と愛車(バイク2台、クルマ2台 ※1台はガレージドア前のピロティに駐車)が一緒に暮らせるガレージハウスを」と夢見た建築主がザウスに相談に訪れました。以前は近隣の駐車場にクルマを置かざるを得ず、不便な思いをしていたこともあり、愛車とともに暮らす住まいの実現を目指しました。

ザウスの建築家・矢部さんによるプランニングがスタート。まず行われたのは「ボリュームチェック」。建築主のご予算、ご要望、そしてこの敷地の特性を考慮しながら、理想の暮らしが形になる可能性を検討しました。その結果、高台の眺望の良さを活かしつつ、必要なスペースを確保できる見通しが立ち、建替えの決断がなされました。

愛車と趣味を楽しむ1階、開放感あふれる2階

 ガレージ内

工事中のガレージ内を見る。左側にクルマを1台、右奥にバイク2台を格納予定。床の掘り込み部分にはバイク用のリフトを設置(見学時は未設置)

提案されたプランは、1階にガレージと趣味空間、2階に生活空間を配置する構成。1階は「籠もる」をテーマに、ビルトインガレージにはクルマ1台とバイク2台を収容し、ガレージドア前のピロティにはさらにクルマ1台を駐車可能な設計に。窓は最小限にしつつも、吹き抜けを設けた階段室を通じて上階から自然光を取り込むことで、閉塞感を感じさせない工夫が施されています。

視線が遠くまで伸びる2階LDK

2階LDK(工事中)、システムキッチンの前と横にダイニングテーブルと収納棚を造作。視線が遠くまで伸びるのがよく分かる

2階は、高台の利点を最大限に活かした設計です。隣家との距離を考慮し、LDKや寝室、水回りの窓を街の風景や山の緑に向けて配置。明るく開放的な空間が広がり、家族が自然と集まる心地よい場所となりました。また、限られたスペースを有効活用するため、キッチン前のダイニングテーブルや収納棚を造作し、眺望を楽しむためのベンチもオーダーメイドで設置。動線が美しく整えられた、効率的で快適な空間となっています。

階段室が生む「広がり」と「驚き」

吹抜けのある階段室

限られた敷地スペースだが、あえて広めの吹抜けのある階段室を設けた。壁には絵、踊り場にはオブジェなどの展示スペースとなり、生活に潤いを追加できだけでなく、1階に光を届ける役目も担う

1階の籠もり感と2階の開放感をつなぐのが、吹き抜けのある階段室です。この空間は単なる移動の場に留まらず、縦方向に広がるデザインが特長。階段を登るごとに視界が徐々に開けていき、まるで住まい全体が一つの物語を語るような設計となっています。さらに広めの踊り場は、1.5階のような中間的な空間として活用され、コレクションやアートを飾るギャラリースペースとしても機能。建築主の趣味や個性を存分に反映できる特別な場所となりました。

オブジェのように佇む外観デザイン

神戸のガレージハウス3 外観工事中

外壁、サッシも黒で統一され、坂の途中に置かれた「黒い塊」のような外観

外観は、高台という立地条件と敷地形状を活かし、崖の上に浮かぶような独特のデザインが採用されました。ブラック系で統一された外壁、屋根、サッシが一体感を生み出し、まるでモダンアートのオブジェのような存在感を放っています。この「かたまり感」のあるデザインは、住まいそのものを象徴的なアイコンとして昇華させ、周囲の風景に溶け込みつつも目を引く仕上がりとなりました。

限られた敷地でも、愛車と趣味を楽しみ、快適に暮らす住まいは実現可能です。このガレージハウスは、建築主の夢、ザウスのプロデュース、建築家と施工会社の技術が融合し、楽しい「ガレージライフ」の形を生み出しました。

「見学後」はお引渡しとなり、見学できるチャンスはこの1度きり、お見逃しなく!

事前のご予約が必要です。

※見学時にはマスクをご持参しご着用ください。
※スリッパ及び手袋は現地にてお渡しいたします。

【建築概要】
構造・規模/木造・地上2階建て
敷地面積/65.2㎡(約19.6坪)
建築面積/48.0㎡(約14.4坪)
延床面積/94.7㎡(約28.5坪)
ガレージ面積/37.0㎡(約11.2坪)
設計/矢部 直輝
施工/山本安工務店