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コラムColumn

手がかかるほど愛しい。自宅でできる車のメンテナンス

昨今の技術の進歩により、「壊れにくいもの」「手がかからないもの」が溢れている現代。少し手間がかかっても、自分で手をかけるからこそ愛着が沸くものってありますよね。

ザウスが手掛ける住まいの種類は様々ですが、ご依頼が最も多いのがガレージハウス。ガレージハウスの建築主に話を伺うと、今までは屋外の月極め駐車場や、マンション等の共同駐車場でクルマやバイクを保管していたので、ボディの痛み・防犯・人目が気になり、愛車の保管状況に不満があったそうです。

ガレージハウスは、自宅にガレージが内蔵されているので雨風砂埃等の影響も抑えられます。さらに自宅なので、人目や時間を気にせずとことん車やバイクをメンテナンスすることができます。
ご要望によっては、ガレージ部分に掘り込みピットやリフトの設置、工具や書類の収納棚、水回りや照明も充実させます。
理想が詰まったガレージ、朝起きてパジャマのまま愛車と向き合っている・・・なんて方も。
今回は、市販品を使って自宅で行える簡単なメンテナンスと、その方法をご紹介します。

今回は、自宅できる愛車のメンテナンス方法をご紹介します。
クルマが中心になってしまいますが、一部バイクにもできるメンテナンスがありますので、ぜひご覧ください。

 


▼ワックスがけ【所要時間 30分】

 ①ワックスと拭き取り様のタオル(ウエス)を用意する
 ②スポンジを水で濡らし、固く絞る。
 ③スポンジを軽く1~2回程度回してとれるくらいの分量で、ボディに塗っていく。タテ、ヨコ、タテで隙間なく塗る。
 ④夏場は5~10分、冬場は15~20分程度乾燥させ、表面が白っぽくなってきたら拭き取る。

 


▼窓ガラスコーティング【所要時間 20~30分】

 ①窓ガラスについた汚れや油膜を落とし、綺麗に拭き取る。
 ②10~20cm四方ずつ、塗り残しがないように円を描くように塗る。
 ③10分ほど乾燥させる。
 ④白くなってきたら、タオルやウエスでコーティング剤を拭き取る。

 


▼ワイパー交換【所要時間 2~3分】
 
 【1】ワイパーブレードごと交換
 ①U字フック付近のストッパーを指で押さえながらブレードを外す。
 ②新しいワイパブレードをフックにひっかけ、カチッと音がするまで上にあげる。

 【2】ワイパーゴムの交換
 ①【1】の方法で、ワイパーブレードを外す。
 ②ブレード片面にストッパーが付いているので、それを外し、ブレードとゴムを解体する
 ③替えゴムをブレードの金具に通し、しっかり押し込んで固定する
 ④ワイパーブレードをU字フックに戻して完了
 


▼バッテリー交換【所用時間 30分弱】

 ①車のエンジンを切る。鍵を抜いておく。
 ②ボンネットを開け、バッテリーを確認。
 ②バッテリーを固定している2つの金具を、10mmスパナで取り外す
 ③バッテリーを、マイナス端子⇒プラス端子の順に外す。
 ④古いバッテリーを取り出し、新しいバッテリーをのせる。
 ⑤固定金具を取り付けてバッテリーを固定する。
 ⑥バッテリーを、プラス端子⇒マイナス端子の順にを取り付ける。

 ※注意事項
 ・端子を外して取り付ける順番はマイナスから外し、プラスから取り付ける。プラスとマイナスを逆に接続してしまうとショートする危険があるので要注意。
 ・端子を外す時、スパナの反対側の先端が逆の端子に触れないように気をつける(感電の危険があります。作業時は特に要注意)
 ・ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)の場合は絶対に自分で交換しないでください。
 ・バッテリー交換後に時計やオーディオ等の設定を合わせ直す作業が必要な場合がある。

 


▼ウォッシャー液の補充【所用時間 5分弱】

 ①ボンネットを開けてウォッシャー液のタンクを確認
 ②「FULL」のラインが満タンの上限なので、そのラインまで補充する

 


▼タイヤ交換【所用時間1時間】

 ①タイヤ側面にある「スリップサイン」を確認し、交換時期を判断する
 ②車のエンジンを切り、サイドブレーキをかける
 ③マイナスドライバーを使い、ホイールカバー(ホイールキャップ)を外す
 ④ジャッキで車体を上げる前にホイールナットレンチでナットを少しだけ左回りに緩める
 ⑤車体の下にジャッキをかけ、タイヤが3~5cm浮くくらいまで車体を上げる
 ⑥ナットとタイヤを車体から外し、交換するタイヤをはめ込む。
 ⑦ナットを対角線上に(上下左右の順で)締める
 ⑧ジャッキを緩めて降ろし、もう一度ナットの締まりを確認する。

 


▼ヘッドライトの黄ばみ取り【所要時間 10分】

 ①ヘッドライトの表面を水洗いする
 ②ヘッドライトの周りをマスキングする
 ③市販のヘッドライト専用クリーナーで表面を磨く
 ④専用のスポンジにコーティング剤をなじませ、塗る
 ⑤塗った後24時間前後は触らないように注意する

 


▼傷の修理

 <線キズ>

 ①コンパウンドをスポンジに付けて擦り、磨いて消える傷を消しておく。
 ②傷周辺をサンドペーパーで細かく削り、元の塗装や錆、汚れを除去する 
 ③シリコンオフで油分や削りかすを除去
 ④塗装作業に向けて、マスキングする。
 ⑤タッチペンで傷を埋めるように、点で塗る。塗装は乾くとやせるため、重ねて塗り、盛り上がらせる。
 ⑥約一週間、乾燥させる
 ⑦塗装が乾燥したら、マスキングテープを上下に3枚重ねて貼る
 ⑧表面をサンドペーパーの1000番程度で研磨する。
 ⑨テープの高さまで削れたら、重ね貼りした一枚をはがし、再び研磨する。最後のテープの高さまで削れたら終了。
 ⑨コンパウンド材をスポンジに付けて研磨し、段差がとれ、平坦になったら完了。
 ⑩さらに目の細かいコンパウド材で磨く。ペーストが見えなくなるまでしっかり磨きこむこと。
 ⑪仕上げのコンパウンド材で鏡面仕上げにする。
 

 <凹みキズ>
 
 ①傷周辺を150番程度のサンドペーパーで薄く削り、元の塗装や錆を除去する
 ②シリコンオフを吹き付けて、油分と削りかすを除去する。
 ②削った範囲より少し広めの部分にパテを塗り、傷を埋める。パテは少し盛り上げておく。
 ③パテ塗りをした部分をサンドペーパー掛けをする。
  最初は粗めのペーパーで整え、ある程度研磨できたら400番程度のペーパーで平らに仕上げる。
 ④傷の部分とその周辺を、塗装がのりやすくするためにシリコンオフで脱脂する。シリコンオフをしない場合、塗装だけでなくパテの密着性も悪くなり、上手く修理できない。
 ⑤もう一度パテ塗りをし、細かい凹みに擦り込んでいくように塗る。
 ⑥仕上げのパテが乾いたら、水研ぎを行う。番数の一番大きい耐水ペーパーを使用し、表面を研磨する。
 ⑦塗装作業に向けて、マスキングする。傷の修理部分よりも広めに、新聞紙とマスキングテープを使用し、養生する。
 ⑧塗装の下処理となる、サーフェサーを吹き付ける。一度に塗り切ろうとせず、数回に分け、乾燥させながら行う。修理箇所が見えなくなってきたら完了。
 ⑨表面をサンドペーパーの1000番程度で研磨し、最終的に2000番を使用して仕上げる。均一に研磨する。
 ⑩修理しない部分との間に塗装の境目をつくらないようにするため、ボカシ材を塗装を行う境目まで十分に吹き付ける。
 ⑪ボカシ材が乾く前に、カラー塗装を施す。一度に塗り切ろうとせず、数回に分けて塗る。その際、一点に集中して塗布することはせず、大体車のボディとスプレーの感覚を15cmあけるようにする。
 ⑫クリアー材を一方向に吹き付ける。
 ⑫⑩で使用したボカシ材を使用吹き付け、修理箇所の周りのザラザラをカバーするように重ね塗りをする。
 ⑬マスキングテープなどの養生を外して、塗装面をしっかり乾燥させる。乾燥期間は約一週間。塗装が固まった後にコンパウンドで綺麗に磨き上げて、修理完了。

 


 

簡単な部品交換からキズのリペア方法まで、ガレージハウスだからこそできる、自宅でできるメンテナンス方法をご紹介しました。
今度の休日は、愛車をメンテナンスしてはいかがでしょうか。

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